2014/10/1 - X JAPAN@横浜アリーナ

 こんばんわ中の人です。9月はライブに行けなかったので、1か月ちょっとぶりくらいのライブになりましたが、XJAPAN@横浜アリーナに行ってきました。



 先に感想をいうと、「普通に良かった」というところです。しかし、「マディソンスクエアガーデン前哨戦」というライブタイトルからプンプンにおってくるMSGの公開リハーサル感や、2010年の日産スタジアムの糞ライブっぷりなどから、期待値がものすごく低かったため、「思ったよりは良かった」というだけかもしれません。
 なお、今回のライブは海外流に写真撮影可だったので、ライブ中の写真もちょっと貼ってあります。



SE. Miracle [19:11]
 10分押しで開演。中継があるので普通ならそこまで遅れないものですが、それでも2時間遅れた2008年の前科があるので、いつ開演するのか全く安心できませんでしたが、わりと普通に始まりました。
 開演まで客席のあちらこちらから自発的に「We Are!」コールがかかり、ずーっとみんなで「X! X!」言ってましたが、こんな風習ありましたっけ。まあ、盛り上がるのはいいことです。

1. Jade
 「Rusty Nail」に代わる1曲目はこれが定番になってますね。演りやすいんでしょうか。

2. Rusty Nail
 そして2曲目に押し出されたのがこちら。Toshlがいつもなら「トーキョードーーム!」って言うところ、「ヨコアリハマーナーー!」って言ったのが最大のハイライトでした。

3. Silent Jealousy
 復活後は定番曲になってますね。好きな曲なのでありがたい限りです。

 ここでMC。何しゃべったっけ、あまり覚えてません。映画館とお茶の間(WOWOW)を煽ったくらいですかね。次の新曲を紹介するところでの、「作詞はYOSHIKI。(客:Fu--!!)・・・当然だ。」っていうToshlと客とのやりとりが面白かったくらいです。

4. Beneath The Skin
 現地ではタイトルちゃんと聞き取れませんでしたが、ネットには上がってました。WOWOWは画面の下にタイトル出てる(たぶん)から、そちらからの情報だと思います。作曲SUGIZOということで、確かに今までのXにはなかった感じだと思いました。LUNA SEAって感じの曲でもなかったし。

PATA Solo 〜 PATA & HEATH
 といっても、それぞれが適当に即興で弾いてるだけな感があって、そこまで面白いわけでもないですよね、このパート。テクニックを見せつけるような超絶プレイを披露してくれるわけでもなし。最後にちょっとジャムってくれた(でも二人だけなのでそんなに凄くない)けど、もっと作り込んでくれてもいいと思います。HIDEの部屋みたいに。

5. DRAIN
 これ、以前はYOSHIKI以外の4人でやってましたよね?今回はSUGIZOも不在で、Toshl、PATA、HEATHの3人での演奏でした。HEATHはSUGIZOの立ち位置で。

SUGIZO Violin Solo
 これはLUNA SEAでは見られないコーナーですが、これもまたわりと即興っぽい感じなのが残念です。打ち込みをガッチリ作っておいて、それに乗せていくタイプのソロコーナーのほうが好きです。
 そしてSUGIZOがバイオリン持って出てきたらやっぱりProvidenceを想定してしまうのはしょうがないですよね。うん、これはどうしようもない。

6. 紅
 前のコーナーの終わりからYOSHIKIが出て来てピアノでイントロを弾き、さらにSUGIZOのバイオリンでのイントロを経ての紅。もうギターのアルペジオのイントロはなくなったようです。HIDE映像を使うのをやめたからだと思いますが、「I couldn't look back〜」の部分がなくなってしまったのはとても残念です。
 そしてこの曲が今回最もハズレだったと思います。何せToshlが全く歌わない。出だしから「嵐吹く」だけ歌ってあと全部客にマイク向けてるだけですよ。Bメロもサビも、どの部分もすべて歌いきった個所は皆無でした。ほとんど出だしの一言二言を歌っただけ。いくらなんでもこれはないと思います。
 あと現地で聴いてて、ピアノ〜バイオリンのイントロ部分のキーと、バンド演奏になる本編部分のキーが違ったように思ったんですが、どうでしょう?音がでかすぎて聞き取れなかっただけかな?凄く気持ち悪い感じがしました。
 最初そのせいでToshlが歌えないのかと思いましたが、全部歌わなかったので(ほんとにキーが違ったとしても)その理由ではないと思いますが。しかし本当にひどかった。

 そしてYOSHIKI&ToshlのMCから、HEROのサビの合唱指導コーナーに。長々やるのかと思ったらあっさり1回で終わってほっとしました。

7. HERO
 こないだ新宿でやってたやつですね。曲は聞いてないので知りません←

8. Born To Be Free
 そういえばこんな曲もありましたね。音源出てないと存在を忘れてしまいます。はやいとこオリジナルアルバム出してほしいです。
 で、本編終わり。日産のときみたいに本編5曲とかいうありえない事態にはなりませんでしたが、それでも1ケタというのはいささか少ないです。[20:21]

 アンコール待ちではウェーブと「We Are!」「X!」が無秩序に乱発され会場中を巻き込み、グッダグダな雰囲気とても盛り上がっておりました。



SE〜Piano Solo [20:29]
 いつもの聞きなれたクラシックのSE(タイトル忘れた)でYOSHIKIが登場し、例によってバラを客席にぶちまけてからのピアノソロ。バラ撒きが長々続くとうんざりするところですが、今回は会場が小さかったこともあってか、さくっと終わってくれて助かりました。
 内容的にはインプロ〜白鳥の湖〜Unfinishedってな感じだったと思います。

Drum Solo
 そのままドラムソロへ。ピアノソロ終わってそのままドラムソロっていう流れはあまり見たことがなく新鮮でした。過去にはあったのかな。
 復活後に取り入れている、ドラムの横にキーボード置いてドラムソロ中に曲を弾くという技は今回もありました。曲はSay Anythingでしたが、この曲一度でいいからちゃんとバンド演奏で聴いてみたいです。

E1. Forever Love
 ドラムソロからのForever Loveっていう流れはもはやなんの違和感もないですね。この曲でずっとステージ後ろのビジョンに昔の写真を出していたようでしたが、僕はステージサイド席だったのでそれはあまり見えませんでした。

E2. I.V.
 曲前の合唱もわりと短めで切り上げてくれ、非常によかったです。こういうのが長いと本当にダルいので。

E3. X
 「ラストナンバーいくぜ!!」からのX。ドンドコはありませんでした。HIDEの「飛べ飛べ飛べ飛べ!」もなくなってしまい、これはちょっと寂しいですね。あれはHIDEが専門だから誰かが代わりにやるのは変だと言われればそれもそうですが、やっぱりあれはお約束として残して欲しいという気もします。これはファンの間でも意見が分かれそうです。[21:20]

 再びアンコール待ち。最初は普通に手拍子してましたが、途中からまたどこからともなく「We Are!」「X!」が始まってしまいました。僕は普通に手拍子とかのほうが好きです。
 そしてアンコール中にザイロバンドがピカピカしてましたが、それでアンコールを煽るのはどうなの?という気がします。演出(見せる立場)側からアンコールを煽るというのはあまり好きではありません。



 2度目のアンコールも10分程度で出て来てくれました。サクサク進むのは本当にありがたいです。それって当たり前なんですが、その当たり前のこともやらないことがあるのがXの面白いところでもあり悪いところでもあり。[21:29]

 最初はYOSHIKIが一人で出て来て、Piano SoloというほどでもないですがDAHLIA〜戦場のメリークリスマス〜Say Anythingをちょこっとピアノで演奏。戦メリは客席からも歓声が上がっていました。これは意表を突かれて良かった。
 そして最後のSay AnythingあたりでToshlも出て来てサビだけ歌ってくれました。繰り返しますがバンドでお願いします。

 そして二人でMCタイム。Toshlの「ここは二人だけの時間なの?仲良しこよしの時間なの?」という発言には客席(主に女性)は大興奮だったようですが、ここまで狙ったような見え見えのトークだと冷めてしまいます。
 報道にあるような、YOSHIKIからの日頃の感謝の気持ちなどなどのトークはここだったと思います。しかしYOSHIKIは前日のライブで叫び過ぎたらしく声がガラガラで、かなり悲惨なことになっていましたが、そのせいではっきり喋ろうとしてくれたせいかいつもより聞き取りやすかったです。なんかお母さんにゆっくり喋れと怒られたらしく、そっちのせいかもしれませんけども。
 あとYOSHIKIは英語のほうが喋りやすいのか、2011年ごろの世界ツアーでどこに行ったかを振り返るのがなぜか英語でした。でも「えーとあとどこに行ったっけ」とかちょいちょい日本語が入るのにはなんか笑ってしまいました。聞く側としても、YOSHIKIは日本語より英語のほうが聞きやすいので、もう全部英語でもいいかもしれません。

WE1. ENDLESS RAIN
 まあこれも外せない定番ですね。最後の観客の合唱パートもそこまでダラダラせず、ほどほどに切り上げてくれてありがたかったです。
 そしてコーラスの最中にSUGIZOだけ袖に引っ込んでしまいスタッフと何やら喋っていたので、おいおい何やってんだ、と思いましたが(SUGIZO側のステージサイドだったのですごくよく見えた)、曲が終わるとバイオリンを持ち出し、他のメンバーが引っ込んだステージで一人で弾きはじめたので、その準備だったようです。失礼しました。
 しかし、なぜここで再びバイオリンソロなのかと思いましたが、すぐにART OF LIFEのピアノ部分がかかったので単なるつなぎだったようです。ちょっとそれもあんまりじゃないですかね。

WE2. ART OF LIFE (後半)

 これ、実態はPiano solo〜ART OF LIFE (Radio Edit)ですよね。それでも曲のエッセンスは詰まっているのでこれはこれでアリだと思います。これ復活後はかなりの頻度でやってますが、バンド演奏部分は5分程度で普通の曲を1曲やるのと負担は変わらないのでやりやすいんでしょうね。
 これが最後の曲で、終わった時点で10時越えでした。開演は10分押したので、3時間弱というところですね。曲が終わると同時にYOSHIKIが倒れ込んだので失笑してしまいましたが、わりと普通に立ち上がったので、それもそれでなんだかなあと思いました。もう倒れ込むパフォーマンスはやらなくていいんじゃないでしょうか。[22:03]

SE. Forever Love (Last Mix)〜Tears (English Version)
 カーテンコールはいつものようにバラを撒いたりステージで写真撮ったりという感じでした。左右の花道の先から客席にも結構降りてましたね。そのシーンで何か違和感があったんですが、きっと伊藤さんがいなかったからだと思います。他のバンドならいざ知らず、やっぱりXが客席に突っ込むときは伊藤さんがいないと。



 最終的に客電がついたのは[22:16]と、結局3時間越えのボリュームたっぷりのライブでした。なので全体的には悪くないはずですが、かといってめちゃくちゃ良かったというわけでもなかったです。なんででしょう。
 たぶん個人的な理由だと思いますが、Xは最初に信者レベルまでどハマリし、そのあとのネガティブな報道やらCD出す出す詐欺やらでドン引きして、両極端に針が振れてしまった結果、「好きだけど一切期待していない」という状態になってしまったからだと思います。自分で言うのもなんですが、これはこれで不幸です。


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