2011/12/03 - MIZUKI NANA

 こんばんわ。中の人です。12月、2本目のライブは水樹奈々@東京ドームでした。先月は1本もライブ行っていないのに今月はもう2本目です。12月はライブが多いので、ライブ好きにとっては1年で一番楽しい時期ですよね。

 さて、さすがに2daysではガラガラだろうと思っていたんですが、ぜんぜんそんなことはありませんでした。完全に見くびっていましたよ。とにかく演出のレベルが他のライブとは比べ物にならないと思います。



○ 上のとおり、まずセットの豪華さが異常
○ オープニングの登場はセットの屋上からエレベータで下降
○ バンドがトリプルギター、ツインドラムと大所帯
○ 3曲目で早くもトロッコでアリーナA〜Bあたりをぐるぐる
○ 本編中盤で気球を飛ばしてドーム1周
○ バンドメンバー紹介、ダンサー紹介にわざわざムービーを用意
○ 衣装換え中のインストタイムで、バックバンドのギター陣がトロッコを使用
○ トリプルギターバトルをセンターステージで展開した上、最後はネックの先から花火を噴射
○ センターステージが固定されておらず、ステージごとメインステージからアリーナ最後方まで移動
○ ドームの屋根をスクリーンにして映像投影(ただドームの屋根なんてでこぼこして見難いにもほどがあるので、実際は客はビジョンを見ている)
○ 映像に出てきた白いライオンに乗って再びアリーナA〜Bをぐるり、と思いきやセンター花道で途中下車
○ アンコールはエレクトリカルパレードみたいな電飾ギラギラの巨大トロッコでアリーナ1周
○ 屋内会場なのにアンコールでセットの裏から花火打ち上げ

 すごいです。節電とかハァ?何それ?って感じの電気使いまくり、人使いまくりの超ゴージャスライブでした。



 客の入りは、2階席の左右の端っこは使っていなかった程度なので、本人も言っていましたが4万人くらいでしょう。しかしそれでも2階最後方まで総立ちでサイリウム振りまくりというのは物凄いことです。ドームライブなんて後ろのほうはまったりのんびり、ってことはよくあるのに、今日は全くそんなことありませんでした。

 まあ、彼女はぽっと出の一発屋ではなく、ツアーの度に会場をランクアップしてきた叩き上げなので、人気が本物だというのは間違いないのですが、それでもドームをこれだけ熱くできるアーティストはなかなかいません。「ETERNAL BLAZE」の客の掛け声は、氷室のBOOWYライブ並みの轟音でした。Xだって今ではもうここまで熱くなりませんよ。

 そもそも男性アイドルはジャニーズという鉄板がいますが、女性アイドルで東京ドームというのは、後楽園球場時代にキャンディーズやピンクレディーがここを使って以来、ドームになってからは初めてだと思います。そういう意味では水樹奈々@東京ドームということの意義は非常に大きいと思います。同時に、声優アイドルは正統派アイドル(AKBとか)を上回ったと言ってもいいでしょう。

 これだけの人数を動員できて、そのうちに占める熱烈なファンの割合が非常に高く、ライブにもこれだけお金をかけられるのですから、良くも悪くもオタク産業が経済に与えている影響ってすごいですよね。AKBのCDを一人で何千枚も買うオタクもいるご時勢ですし、オタクが日本を支えているというのもまんざら誇張ではない気がしました。

 実際、彼女は今年も紅白に出るわけですが、白組はジャニ軍団がいますが紅組で現在東京ドームができるアーティストはPerfumeと水樹奈々の2組しかいないんですよ。そういうところからも、今の音楽業界にオタクがいかに貢献しているかが良くわかります。

 それと、アイドルという観点から見るともう一つ凄いことがあるんですが、水樹奈々ってもう30代なんですよね。30歳過ぎてアイドルができて、しかも人気が落ちてくるどころかどんどん上がって来て、その結果が東京ドームの2日間ライブって、これはもう空前絶後と言ってもいいでしょう。単にルックスだけでなく、声優という本業に基づく歌のうまさがあってのことといえますが、おそらく今後ももうこんなアイドルは出てこないと思います。



 なんかライブの話ではなく水樹奈々の人気の高さについてばかり書いてしまいましたが、ライブももちろん良かったですよ。反響が酷くてMCが何言っているか良くわからなかったとか、ましてやバンド演奏なんて完全に音が潰れちゃってたとか、ライブが進むにつれて客が汗をかいたせいでだんだん辺りが臭くなってきたとか、ぜーんぜん気になりませんでしたよー!

 まあ、席の間隔が狭すぎて周りでヲタ芸やる奴がいなかったので、そこは文句なくよかったです。あれが耐えられないから水樹奈々わりと好きなのにライブ行きたくなかったので。

 追記:セットリストはこちらです。


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